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2011年 05月 25日
23日月曜日、北九州市に工房を構える築城則子さんを訪問いたしました。
築城さんは小倉織という織物を復元し更にその織物を芸術の領域にまで高めた人で私が最も尊敬し「凄い」と思う染織家の一人です。 築城さんは小倉縞、小倉縮そして紬の着尺を織っていらっしゃいます。中でも小倉縞の帯は「最も美しい縞」と評され着物愛好家の垂涎の一品です。 今回は2012年9月に予定している「築城則子展」の打ち合わせが目的です。 「縞縞」ブランドのエプロンをする築城さん 小倉縞の製作は一度途絶えた織物を古裂だけを頼りにたった一人で復元する事から始まりました。復元された織物は帯となりやがて築城さんの美の世界を実現させていくようになりました。 小倉縞の一番の特徴は細い木綿の経糸を密に入れている事です。9寸4分(約36センチ)の生地巾に2200〜2400本の均一な木綿の経糸を入れているために緯糸がほとんど表には見えない端正な布になります。これが小倉縞のマットで静かな布面を生み微妙なグラデュエーションを可能にしているのです。縞という制約のある中で美を表現する築城さんの帯は身につけられるアート作品です。 植物で染めた糸を選ぶ築城さん ドラム式の整経台 これを使うと柄のイメージがつきやすいそうです。 糸を綜こうに通す道具 綺麗な形ですね。 #
by aoyama-yagi
| 2011-05-25 12:26
| 染織作家
2011年 05月 05日
3月の初めに芭蕉布の作り手の浅井由美子さんを訪ねました。
浅井さんは自宅と工房を新しい場所に移され、そこを訪ねるのは今回が初めてです。 沖縄本島北部の山の中腹に浅井さんの工房はあります。緑の濃い山原(やんばる)の真っただ中、敷地内の芭蕉の木々の中に機織小屋があります。浅井さんは芭蕉の木の栽培から機織まで全ての行程を一人で行っており、常に品質の高い帯を納めて下さいます。作り手にとって一人でものを作ることのメリットは目の行き届いた丁寧な仕事ができるということ、デメリットは数が出来ないことです。でも身につける人にとってはデメリットではありません。 これが浅井さんの芭蕉の木。染料になる琉球藍も栽培しています。芭蕉と藍はとても相性が良く紺地(濃紺)は生成と並び芭蕉布を最も美しく見せる色だと思います。 これがキツネノマゴ科の琉球藍です。浅井さんは藍が好きで藍染も得意としています。 でも最も上手なのは糸績みと織だと私は思っています。着尺に使える様な細い糸で織られた九寸帯の美しさには正直驚かされました。 #
by aoyama-yagi
| 2011-05-05 10:36
2011年 04月 26日
2月末に勝山健史氏を訪ねました。
4月5日から行われた「勝山健史展」の最終打ち合わせをするのが目的で、京都市北部にある勝山織物の工房に伺いました。 この辺りは山に囲まれ苔の栽培が出来るくらいに湿度が高いそうです。 織物にも湿度は不可欠な要素で古くから織物が行われている所は例外無く多湿です。 西陣織というとその豪華さや緻密さ故に手仕事で作られた感が薄い印象がありますが、この工房では高度に完成された手仕事が行われていました。 勝山織物の5代目になる健史氏は帯の製作を糸から手掛けるという理想を持ち9年前に長野県に桑畑と養蚕所を開きました。その理想の糸がここで帯になっていくのです。健史氏の感性、勝山織物の伝統の技が美しい糸に命を与え続けます。 (中央が勝山氏) 勝山氏の作品は当店ホームページのコレクションでご覧頂けます。 #
by aoyama-yagi
| 2011-04-26 11:24
2011年 04月 22日
青山 八木は平成4年に青山で開店した呉服店です。
以来、多くのお客様と作り手の方々に支えられ今日に至ります。 青山 八木で扱っている品物の全てにその作者があり私共はその多くの方々と 近い関係でお付き合いをさせて頂いております。 これからその作り手や産地そしてきものに関する話をここでしていきたいと思っております。 ホームページ同様に更新はゆっくりですがどうぞ宜しくお願い致します。 八木健司 #
by aoyama-yagi
| 2011-04-22 10:45
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